ボトックスを用いた治療(自由診療)のご案内

当院では保険適応外のボツリヌス毒素(通称ボトックス)を用いた治療も行っております。

脳神経外科では、日常の保険診療としても顔面や頭頚部へのボトックス治療を行っており、使用経験が豊富です。ボトックスは保険適応とされる用法以外にも、その神経伝達阻害作用から、筋弛緩による美容効果や鎮痛など様々な効用が見込めます。

 

当院で保険適応外の治療で採用しているボツリヌス毒素には、ボトックスビスタ(米国アラガン社製、厚生労働省認可)とボツラックス(韓国製)の2種類があります。当院では厚生労働省承認のボトックスビスタを推奨はしておりますが、ボツラックスについてもKFDA(韓国食品医薬品安全庁)で認可され安全性は確立されています。薬剤の費用に倍以上の差がありますので、韓国製ボツラックスをご希望の方はご相談ください。ただし、韓国製ボツラックスについては、保証はございません。

施注に用いる注射針については32Gの極細の針を用い、施注前には局所麻酔のクリームを使用するため注射針による痛みは少ないですが、薬液を注入する際には痛みが多少生じます。

ボツリヌス毒素の効果は通常3−7日程度で表れ初め、2ヶ月程度持続しますが個人差がございます。一定期間で効果が切れるため、効用及び筋弛緩作用による副作用が永続することはまずありませんが、頻回の注射によって骨格筋では筋萎縮を引き起こすことが知られています。

ボツリヌス毒素による治療を希望の方は、まず電話(0495-23-9156)にて予約をお願い致します。現在は主に月、水、土のお昼前後の時間帯、金曜日の夕方の予約を取っています。

 

当院は美容専門のクリニックではないため、費用に関しては薬剤を原価に近い価格で患者様にご購入いただき、カウンセリング料(初回3300円税込)と、注射部位の箇所数によって施注料(下記)をいただいております。購入できる薬剤については韓国製ボツラックス100単位(15400円税込)と米国アラガン社製ボトックスビスタ50単位(27500円税込)の2種類があり、複数人でのシェアも可能です。当日使用が推奨されていますが、当日使いきれなかった分の残薬を別日に同じ方が使用することも可能です(*注)。ボトックス注射が効果不十分だった場合の同部位追加治療時の施注料は2回目以降は定額1650円(税込)となっています。(2回目以降のカウンセリング料1,650円(税込)が別途かかります)

*注:初回使用後34ヶ月程度は冷蔵保存で有効とする報告がありますが、当院では再使用は1ヶ月以内としています。薬剤の清潔管理には十分な注意を払っておりますが、期間が空くことにより初日より効果が低下する可能性があります。残薬の再使用に関しては患者様の自己責任となります。

 

肩こりボトックス 施注料7700(税込)

 僧帽筋の緊張が高く、肩こり、頭痛の原因となっている方にボツリヌス毒素の筋弛緩作用で僧帽筋の緊張を抑え、鎮痛を期待します。当院では頭痛、頚部痛の患者様を多数診察しており、その経験から僧帽筋の緊張と圧痛点がある方に対して当治療を選択肢としています。効用には個人差があります。通常両側で40単位〜のボトックスを使用します。大きなリスクはありませんが、頻回の使用によって僧帽筋の萎縮を来す可能性があります。治療自体は5分程度で終了します。

 

 

花粉症(鼻腔)ボトックス 施注料 5500円(税込)

 ボツリヌス毒素を鼻腔に滴下、粘膜から吸収させ、鼻水や鼻詰まりなどの症状を緩和させます。ボツリヌス毒素が局所の神経伝達物質を抑制することで鼻粘膜の副交感神経の興奮を抑えます。花粉症に対しても鼻汁、鼻つまり、痒みへの症状の軽減が期待できます。通常両側で8単位〜のボトックスを使用します。効用には個人差がありますが、薬剤へのアレルギーのほかは大きな合併症はなく、複数回の治療も可能です。治療は10分〜15分程度です。

 

 

わき(制汗)ボトックス 施注料 13200円(税込)

 ボツリヌス毒素を注入することでエクリン汗腺の活動を抑制し、汗の分泌を抑えます。汗の分泌を抑えることでニオイの軽減にも繋がります。通常両側で50単位〜のボトックスを使用します。効用には個人差がありますが、薬剤のアレルギーの他は大きな合併症がありません。片方のわきごとに10箇所〜15箇所の注入を必要とするため刺入部位は多くなります。

 

 

口角のボトックス 施注料 5500円(税込)

 両側の口角にボツリヌス毒素を注入することによって口角下制筋を抑制し、口角を上げることで若々しく見せる効果があります。副作用としては口角を下に下げる筋肉が麻痺するため、口の周りが動かしにくくなる可能性があります。通常両側で8単位〜のボトックスを使用します。

 

 

しわ取りボトックス

・おでこのしわ取り 施注料 7700円(税込)

 おでこの前頭筋に812箇所程度ボツリヌス毒素を注入することによっておでこの皺を防ぎます。継続することで、おでこに皺が刻まれるのを防ぐ効果もあります。通常、副作用としては、両側の眉が上がり吊り目になる、おでこの皺が一部に偏る、目が少し開きにくくなることなどがあります。通常20単位〜のボトックスを使用します。

 

・目尻のしわ取り 施注料 5500円(税込)

 目尻に23箇所ボツリヌス毒素を注入することによって目尻の皺を防ぎます。継続することで皺が刻まれることを防ぐ効果もあります。副作用としては目が閉じにくくなることが可能性としてありますが、眼輪筋の一部への注入となるため比較的副作用は稀です。通常片側12単位〜のボトックスを使用します。

 

・アゴのしわ取り 施注料 4400円(税込)

 アゴの部分にボツリヌス毒素を注入することによって、いわゆる梅干と呼ばれるアゴ部分の皺を抑えます。目立った副作用はありませんが、口が動かしにくくなる可能性があります。通常12単位〜のボトックスを使用します。

 

・眉間のしわ取り 施注料 6600円(税込)

眉間及び、眉の上の筋肉にボツリヌス毒素を注入することによって眉間の皺を抑制します。目が開きにくくなるなどの副作用が起こる可能性があります。通常16単位〜のボトックスを使用します。